2012年12月12日水曜日

埼玉協同病院 指導医講習会2012

先日、指導医講習会を開催しました。

32名の方に参加頂き、うち、埼玉協同病院から8名の指導医が新たに生まれました~

皆様、お疲れ様でした。



埼玉協同病院の面々。

参加者、タスクフォース、スタッフです。

2012年11月26日月曜日

地域の方がSKYMETを訪問!

法人(医療生協さいたま)が「合併20周年」という事で、地域の方が職場を訪れています。

本日、さいたま市在住の皆様がSKYMETがどういう事をしている部門なのか、知りたいと埼玉協同病院まで、足を運んで頂きました。

シミュレーターの展示
何を見てもらうのがいいか、考えた結果、一番わかりやすのはシミュレーターを見てもらうことかなぁ、という事で、展示とシミュレーターの解説を添付しました。

8名の方がいらっしゃいました。
写真は、事務局長がSKYMETの医師研修について説明しています。
村上センター長がご挨拶
シミュレーターに興味深々
なるほどぉ、生身の人間の前にこうやって練習するんですね~
足元の悪い中、訪問、ありがとうございました。

今後もSKYMETの活動を、地域の方たちに還元していきたいと思います!

2012年11月7日水曜日

研修医カンファレンス2012.11.6

 永遠に続くかと思われた暑い暑い夏が、やっと終わったと思ったら、急速に寒くなってしまいました。日本の四季は、いつの間にか夏と冬が5か月、春と秋は各1か月になってしまったようです。

 さて、研修医カンファレンス、8月末から更新していませんでしたが、ほぼ毎週継続しています。継続は力なり!

 1年目研修医4人は、全員揃ってスタートを切った総合内科病棟を離れ、現在3ヵ所目の内科系病棟で研修を続けています。業務の進め方、情報収集の仕方、休みの取り方、患者さんとの距離のとり方、コメディカルスタッフとの関わり方等々、各自の個性によって様々です。まずは、「やってみなはれ!」です。

◆10月16日のカンファレンス
 注目の新しい抗菌薬を調べてみよう。
  セフタロリン
  チゲサイクリン
  トレゾリド
  フィダキソマイシン
4人がそれぞれの薬について、特徴、「売りは何か」などを検索し、11月2日の内科部会で発表しました。

◆10月23日 → 病棟医事課から 「保険診療のルール」で、研修医カンファレンスはお休み。

◆10月30日のカンファレンス
血液疾患up to date
慢性骨髄性白血病
特発性血小板減少性紫斑病
再生不良性貧血
多発性骨髄腫
の4疾患について、最近の治療を検索し、まとめました。上記の4疾患は、大学病院(およびこれに準ずる病院)ではない、地域の中規模病院でも、十分に対応が可能な血液疾患です。

◆11月6日のカンファレンス
 久しぶりにR-CPCを実施しました。
胸痛、呼吸困難を訴え救急搬入された61歳の男性。
血液検査データに大きな異常は見られないにもかかわらず、血液ガスが以下のようなデータでした。
10Lマスク
pH     7.462
PCo2   35.7
PO2    93.1
HCO3-  25.2
ERや当直に入るようになり、重篤な患者さんにfirst touch…ということも経験するようになっています。
頑張れ!!

教育研修センター長 村上

2012年11月5日月曜日

お土産だらけ!

11月になりました。

後1枚でカレンダーは終わります。
ぼちぼち、2年目研修医の修了に向かう時期ですネ。

SKYMET運営会議に集合した
お土産たち
10月は、臨床研修交流会やらなんやら、多くてお土産がいっぱい!
 SKYMET cafeに置いておくと、あっという間になくなります。

大阪のお土産。
なんだか問題になっているようです。。。
でもおいしかったです。
中身。東京カブレ・・・

2012年10月10日水曜日

スカイメット SKYMET 浸透中

最近、内線電話を出るときに

「 はい、教育研修センターです 」

と言うと、

「 あれ?!スカイメットじゃないんですか? 」

と言われることが多くなりました。

「教育研修センター」よりも、「SKYMET」がメジャーになりつつかります~

(^▽^)/~

2012年9月25日火曜日

こうべを垂れる稲穂かな

ようやく、朝晩涼しくなってきましたね。

埼玉協同病院の周りの田んぼの稲穂も色づいてきました。


協同病院目の前の田んぼ
 病院パンフなどにも使われる写真は、プロの写真家が撮ったかっちょいい協同病院ですが。。。
新しいF館を中心に美しく撮られた写真

こんな写真も撮ってみました。
反対側から見るとこんな感じです。

田んぼの中の協同病院

秋晴れのいい日です~

夏は、ここに水が入り、小魚が泳いでいました。
今は何処に。。。

先ほどの建物の最上階SKYMETから撮った写真
田んぼだけでなく、畑も。。。

2012年9月18日火曜日

研修医カンファレンス2012.8.28

暑い~ 暑い~ 本当に今年の夏は暑いよ~

 4月に始まった内科研修ですが、はや5か月が経過しようとしています。初期研修は、医師としての今後の姿勢が形成される非常に大切な時期です。

 この時期に、患者さんから多くのことを学んだ医師は、この先もずっと謙虚さを失わない医師になります。

 この時期に、コメディカルスタッフから多くのことを学んだ医師は、この先もずっとチーム医療の中心を担う医師として活躍します。

 この時期に、自学自習を怠らず多くのことを学んだ医師は、この先もずっと学ぶ姿勢を持ち続ける医師になります。
 
 初期研修の2年間には、”医師の使命”が痛いほど身に沁みる経験をするはずです。「良き臨床医」になっていただきたいと、心から願っています。

8月28日
骨髄標本を読めるようになろう!
本日、供覧した検体は以下の通りです。
 正常の骨髄
 急性前骨髄球性白血病
 慢性骨髄性白血病
 多発性骨髄腫
 特発性血小板減少性紫斑病として矛盾しない症例

 当院の医局には、5人用供覧顕微鏡があります。初期研修医のために購入したものですが、もちろん、誰でもいつでも使用できます。
当院の供覧顕微鏡
医局内のカンファ室にあります

2012年9月13日木曜日

SKYMETのプリンター大活躍!

今年度になって、SKYMETの部屋に大型プリンターが入りました。

doctorに学会でポスターセッション発表を大いにやって頂くのが、最大の目的です!
A0サイズも印刷できます!

さて、本日は、埼玉協同病院に海外からお客様がいらっしゃっています。

昨日から今日にかけて、ポスターで埼玉協同病院を紹介するために、いくつかの部門から計13枚のポスターを英文に変換し、印刷をしました。

スタッフ3人でやりあげました!(T○T)

説明は多くなりがちですが、言いたい事をすっきりまとめ、
余白を多く!

このポスターはだいぶ写真やコメントを削りました。。。
そして一番言いたい事を大きくしました
ちょっと詰め込みすぎですね

助産師さんのポスター
アドバイスで文字も少なくすっきり、伝えやすくなりました♪
赤ちゃんの足型・手形のタペストリーも一緒に

今後の課題。。。小学生でもわかる「ポスターの作り方」をレクチャーしましょう。。。

意外と多いんですよね、和製英語や独自の言葉が。
そして、誰にでもわかるような言葉で、人に伝えることって訓練しないといけませんね。

患者さんにも医療単語をなるべく使わないで、わかりやすく伝えることも重要ですね。

当日の様子です。
お土産に、Royal Copenhagenの箸置きを頂きました~

2012年9月11日火曜日

SKYMET学習会を開催しました。

2012年9月5日(水)にSKYMET学習会を開催しました。

「Meet the Expert」第一弾として、

 日本大学 神経内科学 教授の亀井先生を講師に、

第一部は、「神経疾患のみかたと対脳血管障害、認知症、パーキンソン病)としてコ・メディカルにもわかりやすい内容で行われました。参加者は78名でした。
第二部は、「脳炎の診療におけるピットフォールと最近の動向」として、医師を対象に最新の情報を学びました。参加者は31名でした。
今後もmeet the Expertを予定しています。乞うご期待!


2012年9月7日金曜日

研修医カンファレンス2012.8.21

◆8月20日(月)
 輸血前検査その1「血液型」の実習をしました。オモテ・ウラ不一致の検体には、ちょっと焦りましたがきちんと解決することができました。
血液型って本当に奥が深いです。例えば…
母親AB型×父親O型で、AB型のベビーが生まれたらどう考えますか?不倫?いいえ、非常に稀ですが、本当にこういうことはあり得ます。びっくりでしょ。

◆8月21日(火)R-CPC
Hb 7.2g/dL  MCV 64.6fLの41歳女性、婦人科入院患者さん。
看護記録に目を通すようにしましょう…というのが教訓です。

ポイントは
どんな時に二次性高血圧症を疑うか?
二次性高血圧症を考えた時の検索の進め方
の2点です。

「高血圧患者さんのうち二次性高血圧患者さんが占める割合」は、その病院の診療レベルを示す物差しの一つといわれています。

病院7階のSKYMETの窓際
Redsコバトンとめだかさん

2012年8月30日木曜日

研修医カンファレンス2012.8.15

朝晩は少し涼しい風が吹くようになりましたが、日中はまだまだ暑い!!
総合内科病棟での4ヵ月間の研修を終え、8月から、1年目研修医は4つの内科病棟に分かれて所属することになりました。これまでは、「同僚」がいて、時には「学生気分が抜けていない!!」と注意されることもありましたが、これからは、”病棟の医師は指導医ばかり…”という状況で研修を継続します。
暑さと緊張と疲労で、多少体調を崩す研修医も出ましたが、何はともあれ健康な身体が基本です。自分の体調管理がしっかり出来るようになりましょう。

◆2012.8.15
輸血前検査ーその1-
 ABO血液型とRh(D)型

血液型判定と交差適合試験は、「初期研修医が一人で実施できるようになる」というランクに位置づけられる研修獲得目標の一つです。
埼玉協同病院の1年目研修医は、必ず、一人で出来るようになるまで実技実習を
します。

ちなみに…
埼玉県で、日本輸血・細胞治療学会認定施設になっているのは、
埼玉医科大学病院
埼玉医科大学 総合医療センター
防衛医科大学校病院
埼玉医科大学国際医療センター

埼玉協同病院 だけなんですよ~

学会ホームページ→
http://www.jstmct.or.jp/jstmct/CertDR/Organization.aspx

さて、例えば……
オモテ試験 抗A血清 凝集(+)
          抗B血清 凝集(-)
ウラ試験  A型血球 凝集(-)
          B型血球 凝集(+)    だったら A型ですよね。

では、
オモテ試験 抗A血清 凝集(+)
          抗B血清 凝集(-)
ウラ試験  A型血球 凝集(-)
          B型血球 凝集(-)    だったら 判定は?なぜ?

…ということで、基礎知識を仕入れ、20日(月)は実習です。

☆研修医へは
 自主制作プリントを渡しました。

医学部をめざす学生のための医師体験

もう8月も終わりですね。
終了した夏の企画のお知らせです。


埼玉協同病院では、毎年春と夏に高校生向けに医師体験を行っています。

この日は、外科の医師が、高校生に縫合の仕方をレクチャーしました。

エコーを使って、刺しています。
医学生さんもいたので、急遽エコーを持ってきて、人口皮膚を使って針を刺している様子です。
中のものを吸いだしています。


実際に、研修医が練習用に使っている道具を使って、縫合しています。

医学生さんも暖かく見守っています。
教えてくれる場面も。
こんな感じに仕上がりました。
それぞれ個性的です

こちらは、胃カメラのシミュレーターを使って体験中!


医師体験では、体験以外に、初期研修医や医学生との懇談を通じて、医学部への受験の仕方やリアルな研修の様子や医学生生活をお伝えし、医師になるイメージを持ってもらっています。

今年2012年は、高校生向けの医師体験をスタートして、20年という記念すべき年です。これまでたくさんの高校生を向かい入れ、医学部への合格を応援してきました。
現在、その医師体験をした医師が11名、埼玉協同病院で働き続けています。


来年からは、高校生だけでなく、中学生のうちに医療の仕事に関心を持ってもらえるような、企画をSKYMETでも話しになっています。
今年は、お試しで、SKYMETメンバーのお子さん(中学1年生)に、血液を供覧顕微鏡を使って見て、血液についてセンター長がわかりやすくレクチャーを行いました。

白血球は5種類あること、何故真ん中が凹んでいるかなど、
わかりやすく説明。
理科の研究でまとめ上げたそうです。

2012年8月21日火曜日

医学生の実習と研修医カンファレンス2012.8.7

8月に入り、埼玉協同病院は、実習や見学希望の学生さんで賑わっています。
この時期、6年生は「マッチング」を見据えた入職試験を受けていますので、実習・見学は5年生が主体になります。
埼玉協同病院では、学生さん一人一人のご希望に応じて実習プログラムを作成し、受け入れています。
・1週間、小児科でチームの一員として、地域の急性期病院で、大学病院では経験できない急性期疾患をたくさん経験したい
・4月からの初期研修を行う総合内科病棟で、「日々の実際」をみてみたい
・地域の急性期基幹病院のERを体験したい
・当直業務を体験したい
・これから外科のbed side learningに入るので、その前に外科で実習して基本的な技術を習得したい
……などなど。

「自分はこういう実習をしたい!」という目的が明確な学生さんほど、実習の満足度が高いように感じます。もちろん、4年生以下の学生さんも、レベルに応じた実習プログラムをご用意致します。
机の上では決して習得することの出来ない「現場力」を、埼玉協同病院の実習でモノにしてみてはいかがでしょうか。SKYMETで検索!!


今回の研修医カンファレンスには、4年生の学生さんが参加しました。
◆意外と怖い「深頸部感染症」
 たかが虫歯と侮るなかれ。あなたは深頸部の解剖学的特徴を理解していますか?
 奥歯の歯根部膿瘍が縦隔炎、椎体炎(尾骨部まで、可能性あり)を引き起こすこともあるのです。そんな危険を早期に把握するために、非常に重要な臨床症状があります。○○○○です。

◆研修医・学生さんへのプレゼント
・深頸部感染症のマネジメント
 市中感染症診療の考え方と進め方 医学書院より一部抜粋
・抗菌薬のDe-escalation
  感染と抗菌薬 vol.15 No.1 (2012)より一部抜粋
・感染症ケースファイル 医学書院
 Case 32 神経症状のある発熱患者

◆研修医の感想
 De-escalationについて学びました。今気をつけている事なので、とても勉強になりました。研修医F

2012年8月1日水曜日

研修医カンファレンス◆7月

研修医カンファレンスの様子は、久しぶりのUPです。
7月分はまとめてUPします。


◆2012.7.10◆
☆実習について
 7.2、7.9と2回にわたり、Gram染色の実習を行いました。脱色の加減が難しいですね。プロは、標本の鮮度、濃度、その日の環境等によって微妙な匙加減をするのですが、まあ素人にはなかなか…です。
 でも、4人とも非常に手馴れてきました。カンペーなしですいすい出来るようになりました。染め上がりも上々です。ぜひ、実践の場でskillを磨いてください。
 研修にご協力くださった細菌検査室技師の皆様、ありがとうございました。

☆本日のカンファレンス
ーGram染色所見から、治療方針を決めよう!ー
Case1:喀痰のGram染色でGPCが認められた、COPDでHOTを導入している女性患者
Case2:発熱し、喀痰のGram染色で多菌種が認められた男性患者
Case3:急な意識レベルの低下をきたし、髄液にGPCを認めた女性患者
Case4:急激な発熱で入院し、2時間後に死亡した男性患者(血液中にGPRを認めた)

☆本日の参考書
感染症ケースファイル 医学書院
熱病The Sanford Guide To Antimicrobial Therapy 2012
JAID/JSC 感染症治療ガイド 2011
京都大学医学部附属病院 市中肺炎・院内肺炎治療マニュアル


◆2012.7.24◆
R-CPC(検査データから患者の病態を考える、臨床推論能力を涵養するトレーニング法の一つ)を実施しました。
☆症例1:出産3日目に、高熱、意識障害、水様下痢で救急搬入された28歳の女性。
 白血球数  22,400
 CRP        3.3 mg/dL
 血清総蛋白 4.1 g/dL
 尿酸    8.9 mg/dL
 BUN        19.7 mg/dL
 Cr          0.5 mg/dL
 T.Cho        78 mg/dL
医師の判断力、決断力が問われる患者さんです。

◆症例2:原因不明のCK異常高値を呈する60歳代の男性
 つい最近、外来患者さんの異常値チェック(臨床検査医としての業務の一つ)でpick upした患者さんです。

◆研修医へのプレゼント
 ○○○機能亢進症・低下症
 臨床検査のガイドラインLJSLM2009 p.253-256



◆2012.7.31◆
院内感染(病院内感染)対策の要は、まずは"Standard Precaution"
更に、病原微生物の特性に応じた追加の対策です。

今回は、当院ICN(感染対策の専門看護師)の指導による、「接触感染を予防するために」を体験しました。
擦式アルコールを用いた手指消毒
手袋の着脱
袖なしエプロンの着脱
袖つきエプロンの着脱
エプロンの適正な処分法
……皆さんは、「正しく」できますか?

◆研修医の感想
手袋やエプロンの着脱は、学生のときにしっかりやっていた訳ではないので、初めはちゃんとできませんでした。
教えてもらって良かったです!研修医A

2012年7月30日月曜日

医学教育学会大会@慶応義塾大学

7/27金・28土 医学教育学会大会に参加してきました。

ポスターセッションで発表してきました~♪
SKYMETからは、雪田副院長を松川事務局長はポスターセッションで発表。

雪田副院長
「東日本大震災医療支援活動に参加した医師たちの学びに関する質的研究」

松川センター事務局長
「地域の基幹病院である埼玉協同病院の研修医のキャリアパス
~地域医療を担う医師を育成するために~ 」

小幡は口演「高校生一日医師体験20年間のまとめ」を発表してきました。

井上さんは大学の方で、口演とポスターセッション発表を行いました。

たくさんの方と情報の交流できて勉強になりました!初めて学会で発表しましたが、とても重要な場所だと思いました。(小幡)

2012年7月20日金曜日

輪状甲状膜切開のシミュレーション

ブタさんで輪状甲状膜切開の練習を実現いたしました!


4月の初めに、救急の医師からやってみよう!と提案があり、http://skymet2011.blogspot.jp/2012/04/blog-post.html

早、3ヶ月がたちました・・・・

下準備はこんな感じで行いました。

お肉屋さんで手に入れて頂きました。
内臓と皮です
肝臓を切り離しました。持っているのは気管支です。

手前が気管支です

使わない部分は調理しまーす
おいしそう
皮についていた毛は剃りました
なかなかリアルであります。
他のシミュレーターよりも触った感じがリアル、と評判でした~
動き過ぎないように、改善が必要ですね。

次回は改良してみたいと思います。

2012年6月25日月曜日

研修医カンファレンス2012.6.19

◆6月の実習
 4日(月)と18日(月)の2回に渡って、「人工呼吸器Basicコース」を行いました。第1回は、呼吸生理の基礎的事項を確認しました。第2回は、各換気モードの特徴を学び、ベンチレーターのセットアップを体験しました。bestな条件設定ではないにしても、とにかく自分でベンチレーターをセットアップし、患者さんに装着できるというのが今回のゴールです。ありがちなトラブルとその対処も確認しました。
 埼玉協同病院1年目研修医は、ベンチレーターが搬入されてから3-5分以内に、セットアップを完了することが出来るようになりました。
 お忙しい中、インストラクターとしてご協力くださった、小野寺看護副部長、ME室の吉川さん、ありがとうございました。コメディカルスタッフの絶大なご協力のもと、研修は進んでいきます。

◆6.19のケースカンファレンス
症例1:68歳の男性、症例2:17歳の女性、症例3:38歳の女性は、いずれも"bleeding tendency"を示している。
その原因は何か、可能性が高い疾患は?診断のために何が必要か?を考えよう

◆7月の実習「Gram染色」に向けて
 染色所見から、菌種を推定する。
  →……のように見える菌は、○○菌の可能性が高い。
 よりも、
 検体別に、臨床的意義が高い菌の染色所見を確認する。
  →(例えば)喀痰のGram染色で、……のような菌が見えたら、○○菌の
   可能性が高い。
 という理解の方が、実際には役に立つ。

◆研修医へのプレゼント
  止血機構
  日本血液学会編 血液専門医テキスト 南江堂 p.19-23
 グラム染色ーポイントとピットフォール
  感染と抗菌薬 Vol.15 p.22-27
 グラム染色
  感染症ケースファイル 医学書院 p.8-15
(センター長 村上)

◆研修医の感想
・人工呼吸器は、大学ではモードの切り替えは学びましたが、最初から電源が入った状態でした。今回は電源を入れるところから教えてもらいました。すごいわかりにくいところにあるんですよ。人工呼吸器つけてみました。とても良かったです。ずっとつけていたかったです。

・ケースカンファレンスは3例とも同じ出血傾向であるとはいえ、違う機序のものであり、その原因を紐解くのは、とても面白かったです。

・来週はGram染色です。やったことがないので、楽しみです。

(研修医K)

2012年6月22日金曜日

シミュレーター展示会 for Ns

SKYMETの看護部門責任者です。

先日、うちにあるシミュレーターの展示会を行いました。

せっかく買っても使わないんじゃぁもったいない。という訳で、教育担当の看護師向けに行いました。

これは腕自慢。(医学生も使ってましたね)
実際に使ってみました~
医師も飛び入り~挿管してみました!
副院長(左)もやってきて
「うちこんなにあるの?」
「器具そろってますよねぇ。」
研修医はだいぶ使ってくれるようになりましたが、(様子はこちら↓)
http://kyodoresident.blogspot.jp/2012_06_01_archive.html#1235581844191972003


院内でもまだまだ普及していません・・・。宣伝しなきゃ。

2012年6月20日水曜日

研修医カンファレンス2012.6.12

<2012.6.12>
 当院の初期研修医は、「レジデントカンファレンス」という自主学習会を行ってています。自分達でテーマを決めて勉強してきたものをディスカッションしたり、上級医にゲストスピーカーをお願いしたり。
あと、とても重要なのが、場所を変えて実施される「意思疎通の強化」 

◆ケースカンファレンス
Case:77歳の男性
主訴:頸の痛みと微熱感
    ○月○日の未明から症状が出現したので、整形外科を受診した。
検査データ:
WBC  10290(Ne 86%, Lym 8%)
RBC  437万
Hb   13.8g/dL
Ht   40.8%
PLT  0.60万
CRP  1.41mg/dL
……その他の検査はとくに大きな問題なし

内科にこの患者さんが受診していたら、多分、痛み止めと湿布くらいで帰してしまい、血液検査もしなかったよね……う~、怖い!!という結末の症例。first touchの整形外科医Y先生に、研修医一同、感動でした。

◆研修医へのプレゼント
 ★急性・重症度の判別ー重症度で初期治療はどう違ってくるのか
  感染と抗菌薬 Vol.15 P.15-21

 ★朝日新聞 2010.6.8 スーパー耐性菌の脅威
(センター長 村上)

◆研修医の感想
 今回のケースは、患者さんの訴えを整形外科の医師がしっかりと聞き、単なる首の痛みから感染症を導きだした、とても勉強になるものでした。基本のバイタルチェックサインに気をつけること。オーダーはなんでもかんでも出さないように気をつけないと。。。

 当院の抗生剤の使い方について、「マイツール」(院内電子カルテで職員は誰もが見れる掲示板のようなもの)で感受性全体がわかるようになっていることを教えて頂きました。とても便利だと思いました。 研修医I)
研修医Iさんの地元のお菓子です